- シニア情報生活アドバイザーマガジン
- (第200号−2021年3月31日)
発行:一般財団法人ニューメディア開発協会
シニア情報生活アドバイザー事務局
新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、また、感染拡大によりご不安な
日常生活を過ごされている皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
そして、世界各国における新型コロナウイルス感染症の流行が一刻も早く収まる
ことを祈っております。
緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために
は、今後も不要不急の外出を自粛し、感染しない、感染させない取り組みとして、
マスクの着用とこまめな手洗いを徹底し
そして、「密閉」、「密集」、「密接」を避ける行動を継続しましょう。
□====================================
■
□ <目次>
■
□====================================
[トピックス]
●今年度の「シニア情報生活アドバイザー更新手続き」について
●令和3年度「デジタル活用支援事業」続報
[スキルアップ講座]
●オンラインによるシニア情報生活アドバイザー養成講座実施方法
NPO法人 シニアSOHO横浜・神奈川 大熊 勇雄
[参考情報・資料]
●総務省の「地域ICTクラブ facebook グループ」に参加を
□====================================
■
□ トピックス
■
□====================================
●今年度の「シニア情報生活アドバイザー更新手続き」について
今年度の「シニア情報生活アドバイザー更新手続き」につきましては、先月号で
もお伝えいたしましたように、昨年からの全国的な新型コロナ感染拡大のため、昨
年度は更新講座自体が開催できなかった団体とか、団体が更新講座を開催されても
受講を控えられた方がかなりのいらしたという現実がございました。
これを踏まえ今年度は、昨年度未更新で有った方も再度更新の対象とする予定で
ございます。(ただし昨年度の方は有効期間は2年間)となります。
それに伴い、昨年度未更新で有った方のリストの作成等システム上非常に複雑な
ため、今年度の更新手続きの為の準備が非常に遅れまして大変申し訳ございません。
すでに何団体もの方よりお問合せをいただいておりますが、もうしばらくお待ち
いただきますようお願いします。
もちろん規定では次の更新講座が各団体が実施されるまでは3月を過ぎましても
有効ですのでご安心ください。
ただし、今年度用の「スキルアップテキスト」につきましては、4月中旬には印
刷が完了する予定です。
今年度は従来のWindows系、スマホ系のレビジョンアップの他に、今月号の「スキ
ルアップ講座でもご紹介したおりますが、コロナ対策としてテレビ会議を使用して
の「シニア情報生活アドバイザー」、「スマホ・タブレットマスター」養成講座の
実施のための活用事例紹介を掲載しております。
今年度講習対象者の方でなくても一冊800円で配布いたしますので、ご住所と
必要部数をメールで事務局へお申込み下さい。
●令和3年度「デジタル活用支援事業」続報
先月号でお伝えいたしましたように、総務省では令和3年度については携帯キャ
リア販売店にて1,000カ所、各地域については約130カ所で「デジタル活用
推進事業」として「マイナンバーカードの申請方法」とか「マイナポイントの申し
込み方法」、それに加えてスマホ初心者のための基礎講座等の相談会を実施する予
定です。
申請は社会福祉団体とかNPO団体、その他各団体からの申請となり令和2年度
よりは申請条件は緩和されると思われ(ただし自治体との連携は必要)、早ければ
5月頃には実施地域の公募をされるものと思われます。
当協会とこの総務省の「デジタル活用支援事業」につきましては令和2年度にお
いては、実証事業をされた全国12カ所の実施団体への支援、さらには令和3年度
に実施される携帯キャリア及び公募採用されました各団体の相談会でご使用される
テキストの作成をさせていただきました。
また、今年度については、上記の全国の実施団体にて相談員としてご活躍になる
予定に対するオンライン研修事業を当協会にて実施させていただきます。
□====================================
■
□ スキルアップ講座
■
□====================================
●オンラインによるシニア情報生活アドバイザー養成講座実施方法
NPO法人 シニアSOHO横浜・神奈川 大熊 勇雄
Zoomを使用した養成講座実施
講師と受講者が異なった場所でもネット環境を使用してシニア情報生活アドバイ
ザー養成講座を行う方法や手順についてその一例を紹介します。
各講座実施団体はそれぞれの地域の特性や実施環境に合わせアレンジして実施す
ることをお薦めします。
1.オンライン講座実施環境
1)オンライン講座用ソフトウェア
Zoom(
https://zoom.us/)、又はSkype(
https://www.skype.com/ja/get-skype/)
をそれぞれのサイトからダウンロードします。
Zoom、Skypeそれぞれ特長がありますが講座の進め方は同じです。
ここではZoomの使用した操作説明となっています。
2)ソフトウェア使用に伴う契約
Zoom は3人以上で一つのミーティングルームを使用する場合、無料版だと40分の
使用時間制限があります。
無料版は講座で使用するのは不向きであり、Zoom Pro(有料版)にアップグレー
ドする必要があります。
使用料2,000円/月、又は14.99ドル/月で購入契約します。
https://Zoom.us からの購入手続きで通貨をドル指定するとドル決済になります
ので2021年2月現在、20%位安く使用できます。
3)ウェブカメラ
自分の顔を写すため、マイク内蔵のものが多いです。
マイク付きWebカメラをUSBケーブルで接続する方法もあります。
価格は2,500円〜5,000円
4)マイク
自分の声を相手に届けるため、音質にこだわらない限り、WEBカメラに内蔵されて
いるマイクを使います。
5)スピーカー
マイク付きヘッドセットやイヤホンを使用します。
ノートパソコンやデスクトップパソコンの場合、これら3つの機器が、内蔵され
ていることが多いです。
2.準備する項目
1)講座開始までにテキスト、及び参考資料など講座で使用する教材一式を講座実
施団体は準備し、受講者宛てに発送します。
参考資料はメールに添付するかOneDriveなどクラウドサーバー経由で送り受講者
がプリントすることも考えられます。
2)オンライン講座ホスト担当者は講座ルームを毎回作成し、毎回、招待メールを
受講者、講座アシスタントに送ります。
<招待メールの内容>
講座ルーム名、講座開催日時、ミーティングルームIDとパスコード、ミーティン
グルームURL
3.講義の進め方
1)講義開始時のZoomの操作
@オンライン講座ホスト担当者(講師)はZoomを起動して予め作成してある講座
ルームを「開始」する。
講座は適当に休憩を挟みながら行いますが、1日4時間を限度に講座日程や講座の
進め方を決めます。
その理由はいくつかあります。1日中、ディスプレイ画面を見るのは目の負担に
なること、そして自宅に居ながら外部からの電話や急な用事などを1日中、拒否す
るのは困難であること等が考えられます。
受講者の意見も取り入れて決めることも必要でしょう。
Aホスト担当者は講座ルーム設定状態を確認します。
●メニューの「セキュリティ」をクリックし確認します。
「待機室を有効化」
チェックを確認します。
※チェックを外せば直接参加になります。
「参加者に次を許可」
「画面の共有」、「チャット」、「自分自身の名前を変更」、「自分自身のミュ
ートを解除」、「ビデオの開始」のチェックを確認します。
●メニューの「参加者」をクリックし確認します。
参加者を確認、待機者表示されていたら入室許可します。
●メニューの「チャット」をクリックし確認します。
チャット画面を表示、チャットでファイル送信や文字による会話を行うために
使用します。
●メニューの「画面の共有」のプルダウンメニューを表示して確認します。
「同時に1名の参加者が共有可能」をチェック、同じく「高度な共有オプション」
をクリックして「共有できるのは誰ですか?」を「全参加者」を選びます。
●メニューの「レコーディング」をクリックしてレコーディングを開始します。
Bホスト担当者は参加者全員のカメラ、マイクの状態を確認し、問題無ければ
講座を開始します。
2)講義中の教材資料の共有画面表示
@講座で使用する教材資料は予め郵送しておきますが、資料番号をそれぞれに
印刷しておくと指示が楽です。
参加者(受講者)のディスプレイ画面にホスト担当者の画面を表示する場合、
「画面の共有」機能で表示したい画面を選び「共有」で行います。
表示終了後「共有を停止」します。
A参加者(受講者)の画面を講師や他の受講者が見る場合は参加者が自ら表示し
たい画面を「画面の共有」機能で選び表示します。表示後、講師の指示により
「共有の停止」で共有を解除します。
3)講義中の発言
@講座進行中、受講者のマイクはミュート、発言は手を挙げるか「リアクション」
で合図して、講師の許可があったらミュートを外し、発言します。
4)講義終了後のホストの操作
@講義終了後、講師からの連絡事項等の説明も終わったらミーティング「終了」
をクリックします。
レコーディングしていた場合、自動的に録画ファイル出力が始まります。
ファイル形式はMP4 録画ファイルは4時間だと2GB以上になるので圧縮、必要に
応じて受講者の復習のために OneDrive などにアップロードします。
Aホスト担当者は次回講義のルームを作成し、招待メールと共に録画ファイルの
ある OneDrive URLを受講者に通知します。
4.認定試験の進め方
1)実施団体担当者の事前の作業
@ニューメディア開発協会「シニア情報生活アドバイザー事務局」から受験者数
分の筆記試験問題用紙、実技試験問題用紙、実技試験チェックシート及び評価表、
プレゼンテーション試験評価シートを受け取ります。
A筆記試験問題用紙と実技試験問題用紙を封筒に入れ糊付けします。
B返信用封筒(宛先ラベル、切手を貼る)とAを封筒に入れ受験者に送ります。
※Aの封筒表面に試験当日、開封指示があるまで開封厳禁の注意書きをします。
Cホスト担当者は認定試験用ミーティングルームを作成し、招待メールを全員に
送ります。作成方法はAと同じです。
2)試験当日、試験開始前の手順
@ホスト担当者は認定試験用ミーティングルームをオープンし、以下の確認を行
います。
全員のルーム入室を確認します。
全参加者の音声、ビデオ動作を確認します。
Aホスト担当者は「画面の共有」設定が「同時に1名の参加者が共有可能」である
ことを確認します。
同様に「画面の共有」の「高度な共有オプション」ー>「共有できるのは誰です
か?」−>「全参加者」に設定します。
Bレコーディングを開始します。
C実施団体から依頼があれば試験立会人から挨拶、その後は講師から試験の流れ
を説明します。
D試験毎の操作に関する注意点説明は試験毎に行います。
3)プレゼンテーション試験
@講師は予め試験立会人にプレゼンテーション資料一式をファイルで送ります。
Aプレゼンテーション試験での注意点説明、発表者は発表資料1ページを表示し
「画面の共有」をクリック、デスクトップ画面を選び「共有」をクリックします。
B講師からの合図で発表開始、発表後は「共有を停止」をクリックします。
発表中の画面は発表資料、又は講師の指示で発表者を表示するなど講師が指示し
ても良いです。
4)実技試験
@講師の指示に従い、予め郵送した実技試験問題用紙を開けます。
A講師から実技試験での注意点を説明します。
●試験時間は45分だが受験者の人数(チエックポイントでの画面共有設定操作や
同時に講師が確認できない等)を考慮して立会人の許可を得て変更も可能です。
●実技試験の最後のメール送信先(CC:)に講師を指定します。
Bオンライン試験特有の注意点を説明します。
●チエックポイントに達したらZoom画面の「リアクション」、又は口頭で講師に
チェックを依頼します。
●講師の応答後、「画面の共有」、その後、デスクトップ画面を選び「共有」を
クリックします。
●講師が確認し、確認結果を口頭で伝えます。
●受験者は「共有を停止」後、その確認結果に応じて続行します。
●複数の受験者の画面を同時に画面共有については確認作業が混乱する可能性も
あり、複数の受験者に対して同時にチエックポイントで確認は行いません。
受験者は合図した後、講師の応答を待つ必要があります。
C講師の合図で試験開始、チエックポイントでのオンライン試験特有の操作は
前記Bに従います。
D受験者全員が実技試験を終了したらホスト担当者(講師)のメール受信箱を
表示して「画面の共有」を行い、正しくメール送受信ができた事をルーム参加者全
員に知らせます。
5)筆記試験
@講師の合図で予め郵送した筆記試験問題用紙を開かせます。
A注意点を説明、試験時間は60分であることを伝えます。
講師の合図で試験開始したら一度、受講者は講座ルームの退席し、60分後、再度
入室を伝えます。
B講師の合図で試験を開始します。
C講師は試験終了時間になったら受験者の入室を待ち、講師は筆記試験答案用紙
と実技試験問題用紙を返信用封筒に入れて糊付けすることを指示して、その結果を
画面で確認します。
6)認定試験結果の評価打合せ
筆記試験実施中に講師と試験立会人がオンラインで以下の手順で評価内容の調整
を行います。
@講師は採点した受験者のプレゼンテーション試験評価結果の内容を試験立会人
と確認、両者合意後、評価シートに講師はサインします。
A評価シートをスキャンしてPDFファイル化後、メール、又はチャットで試験立会
人に送ります。
試験立会人は受け取ったファイルにサインを行い、そのファイルをスキャンして
PDFファイル化後、メールかチャットで返信します。
なお、事前に講座実施団体と試験立会人、ニューメディア開発協会「シニア情報
生活アドバイザー事務局」で相談して手間を簡略化しても良いでしょう。
評価シートはWordファイルで作成されているので事前に「シニア情報生活アドバ
イザー事務局」から入手するとWordの手書き(インク)機能などでサインが出来ま
すので Zoom のチャットやメールを介してWordファイルでやり取りできます。
B実技試験結果の調整も同様の手順で行います。
7)認定試験終了後の手順
@講師、及び試験立会人から終了後の挨拶、講評など行い、ルーム(講座)を
終了します。
レコーディングしていた場合、終了後、録画ファイルの保存が行われます。
以上、養成講座を実施する際の参考にしてください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※この記事の詳細(画像付き)は、2021年のアドバイザー登録更新研修用
スキルアップテキストに掲載されています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
シニア情報生活アドバイザー活動支援ページ
https://www.facebook.com/sitadv/
□====================================
■
□ 参考情報・資料
■
□====================================
●総務省の「地域ICTクラブ facebook グループ」に参加を
総務省では、地域で子供たちが住民とモノづくりやデザイン等をテーマに、
プログラミング等のICTスキルを楽しく学び合うための仕組み(地域ICTクラブ)を
構築するため、「地域ICTクラブ普及推進事業」を実施しております。
地域ICTクラブ:
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/IoT_learning.html
短縮URL:
http://bit.do/fPMq9
※下記のように関係者の参加を呼び掛けています。
令和2年度事業として、地域ICTクラブ関係者及び地域におけるプログラミング等
のICTの学びの場にご興味、ご関心をお持ちの方が全般的な情報交換・意見交換など
を行うためのツールとして「地域ICTクラブ facebook グループ」を整備いたしまし
た。
地域ICTクラブ関係者の方でなくても参加することが可能ですので、ご興味、ご関
心のある方は是非ご参加願います。
地域ICTクラブ facebook グループ:
https://www.facebook.com/groups/193549512049492