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「生きがいづくり」と生涯活躍

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高齢期のライフデザイン診断表

生涯活躍のためには「生きがいの持てるライフスタイル」が求められる

 生涯学習活動に参加する高齢者が多くなりました。

 それと共に学習意欲も高くなってきました。

 高齢者が生涯学習をすることで、より元気に豊かな人生をおくることができるということは重要なことですが、学習することを目的とする高齢者が多いのが現状です。

 できることなら、学習したことを生かして、生涯にわたって活躍しつづけていただくことが重要なのですが、現状は学習の段階で終わってしまっています。

 こうした状況は、生涯学習を提供する側にも問題があると思われます。

 これまでの生涯学習は、学習する場や学習する機会の提供が中心でした。

 これから必要となるのは、学習の場や機会の提供とともに活躍の場や機会の提供、あるいは活躍できるノウハウの提供が必要なのではないでしょうか。

 また、受身の生涯学習から能動的な生涯学習への転換も必要と考えられます。

 つまり生涯学習を生涯活躍に発展させていくことが求められているということです。

 一方、高齢者が生涯活躍していくには、生涯にわたって活躍できる場や活躍できる機会があることは勿論ですが、活躍する意欲を持ちつづけることが不可欠です。

生涯にわたって活躍する意欲を持ちつづけるには、活躍することによって、そこから常に生きがいが感じられていることが必要だと思われます。

 生涯活躍とは、生涯学習を発展させていくことだけでなく、生き方や生活の仕方を基本とした「生涯にわたって活躍しつづけていくライフスタイル」のことであるともいえます。

 生きがいを持ちつづけて生涯をおくることは、私たちの全ての願いでもあります。ここでは、生涯活躍を「生きがいづくり」という視点から捉えてみます。


 生きがいづくりの三要素とは


 「生きがいづくり」の切り口には、さまざまな方法がありますが、ここでは、生きがいづくりの「三要素」をもとに、「生きがいづくり」と生涯活躍について提案いたします。

 生きがいづくりの三要素とは、生きがいが得られる要素として「目標」「対象」「存在」が必要であるということです。

 人は、さまざまな事柄から生きがいを感じています。その感じ方が多様なために、人間の数だけ生きがいがあるとも言われています。

 例えば、「あなたの生きがいは何ですか」と聞くと?

 「仕事が生きがいですね」(中高年サラリーマン)

 「私の生きがいはこの子です」(子育て中の主婦)

 「俺の生きがいは趣味だ」(高齢者)

 このように、「生きがい」だと思っているものには、さまざまなものがあります。

 なぜ、さまざまなのかというと、生きがい感、生きがいの源泉が、それぞれ違うからです。

 当然、価値観やライフスタイルも違います。

 「仕事が生きがいですね」という人の生きがいを分析すると、仕事の目標を達成することで、そこからは達成感や満足感が得られているから、また、仕事に打ち込んでいることで充実感が得られているから、あるいは仕事をとおして会社への貢献や使命感、会社内での存在感が得られているから、これらが生きがいの源泉になっているといえます。

 また、「子どもが生きがいです」という人は、子どもの成長から達成感や満足感が得られ、子どもへの愛情や反応から充実感や充足感や幸福感が得られ、子どもと自分との間での存在感や育てるという役割意識や母親としての使命感が得られているから、これらが生きがいの源泉になっているといえます。

 同様に「俺の生きがいは趣味だ」というひとも、趣味の目標から達成感や満足感、趣味をとおしての人との関わりから充実感や充足感や幸福感、趣味を生かすことによって存在感や使命感が得られているといえます。

 この生きがいとして感じているものを整理してみると、別表−一のように「目標」「対象」「存在」に大別できます。したがって、生きがいづくりには、この三要素が重要なのだということが分かります。

 生きがいづくりの三要素から具体的に生涯活躍のために必要な事柄を提案すると、次のようなものが挙げられます。


 一. 常に自らの向上をはかっていること
 二. 目標に向かって努力していること
 三. 生きる目的をもっていること
 四. 愛する人や仲間がいること
 五. 社会とのかかわりがあること
 六. 常にやることがあること
 七. 自分の役割があること
 八. こころの平安、喜び、幸せを感じていること
 九. ひとのために汗をながしていること

 生涯活躍のための「生きがい」診断


 前述したように、生涯活躍とは、「生涯にわたって活躍しつづけていくライフスタイル」のことであります。

 ライフスタイルは、生き方(人生観)、日々の生活の仕方(生活観)、仕事や労働、自由時間(余暇)の活用、地域での活動などが重要な項目として挙げることができます。

 この項目と生きがいづくりの三要素をリンクさせて、自分の生きがいを診断できるようにしたのが、別−二の「生きがい」のあるライフスタイルづくり診断表です。

 この診断表は、私が「生きがいづくりの研修」などで、使用しているものです。この診断表の使い方は、まず、それぞれの項目ごとに生きがいとなっているものは何かを記入してみます。

 必ず全ての欄に記入することは必要ありません。自分の生きがいとなっているものがどのあたりにあるのかが分かればよいのです。

 まず自分のありのままを知ることです。

 その次にどこをどのようにするのかの考えればよいでしょう。

 あくまでも生きがいは、個人の価値観に左右されます。

 自分の価値観と照らし合わせて診断してみるとよいでしょう。参考になれば幸いです。

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